白馬乗鞍岳の東南山腹、標高1829mに位置する栂池自然園(つがいけしぜんえん)は、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継ぎ到達できる雲上の湿原です。この栂池自然園入口に建つ「栂池山荘」の売店ヒット商品が、「つがいけ雪どけサイダー」です。
6月、水芭蕉が湿原に春を告げる!
栂池自然園が長い冬の眠りから覚め、自然園に上る栂池パノラマウェイ(ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継ぎます)の運転が始まる6月には、雪どけの湿原に水芭蕉が湿原に春を告げるのです。

耳を澄ますと雪どけの音が湿原に響いているのがわかります。湿原を流れる川もまだ1mを超す残雪の下ですが、湿原を埋める雪渓を歩くと足下からサラサラという流れを感じることができるのです。
これが「雪どけの音」なのでしょう。ぜひ、皆さんもこの「雪どけの音」を体感してみて下さい。
雪どけ水で仕込んだ「つがいけ雪どけサイダー」
そんな栂池高原の「雪どけの天然水」を使って仕込んだサイダーが「つがいけ雪どけサイダー」。
小谷村(おたりむら)限定販売のご当地サイダー「つがいけ雪どけサイダー」は、まさにこの栂池自然園の「雪どけ」シーンをサイダーに表現したものです。
「雪どけ」の力強さを意識したのか、甘さも控えめで、強めの炭酸でスキッとしたのどごしが特徴。
このサイダーを開発したのが、道の駅「小谷」のアイデア社長、幾田美彦さん。
道の駅「小谷」は、関東エリアの道の駅のなかで東京からもっとも遠い場所に位置しています。社長の幾田美彦さん自ら陣頭指揮を執る食事処「鬼の厨(おにのくりや)」には、地元の米を炊きあげる竈(かまど)がデンと据えられて、道の駅とは思えないような料理が味わえるのです。
そして小谷村の公共の宿、「雨飾荘」を大変身させ、温泉だけでなくグルメも自慢の人気の宿に仕立て上げたのも幾田美彦さんの手腕です。
そんな幾田社長が、栂池らしいみやげをと生み出した商品のひとつが「つがいけ雪どけサイダー」というわけなのです。

スキッとしてキリッ。そんな「つがいけ雪どけサイダー」は、栂池自然園のなかにある栂池山荘、栂池ヒュッテ、下界では道の駅小谷はもちろん、雨飾荘など小谷村の宿泊施設の売店などで購入することができます。また、道の駅小谷でオンラインショッピングの利用も可能です。

栂池自然園の水芭蕉は本州で最も遅咲きで6月中旬〜7月上旬に開花。みずばしょう湿原では、大群生を目にすることができます。
真夏には頑張って歩けば、展望湿原から白馬大雪渓を眺めることも可能。「つがいけ雪どけサイダー」を目的に、栂池自然園を歩いてみませんか?
■取材協力/おたり振興公社・株式会社道の駅おたり・栂池ヒュッテ(株式会社白馬館)・一般社団法人信州観光推進協議会
道の駅おたり社長でもある幾田美彦社長(下の画像)。ウルトラが付くほどのアイデアマンで、「つがいけ雪どけサイダー」など、魅力あふれる商品を開発中。