大門素麺(おおかどそうめん)は、細く長い麺がくるくる巻かれたユニークな形が特徴の素麺です。その歴史は古く、富山県砺波市大門地区(かつての砺波郡大門村)に素麺づくりの製法が伝わったのは江戸時代後期で、160年以上の歴史を誇っています。
家内制手工業で生み出される「大門素麺」

砺波平野で大門素麺が作られるのは、10月から3月にかけて、凍える寒さの中。農閑期の手仕事として素麺づくりが伝承されてきたのです。
もともとは大門の売薬人・田守三右衛門が取引先の高松(今の石川県かほく市)で素麺の製法を学び、当時の最先端技術の地、能登・蛸島で加賀藩の御用素麺の製法を習ったのが始まり。
最盛期の昭和初期には60軒を数える農家で素麺がせっせとつくられていました。
昔は生地を手でこね、足で踏むなど、すべてが手作業でした。機械化が進んだ現在では、すべてを手作業とはいきませんが、はさ(稲木)にかけるところから仕上げまでは今も手作業で行なわれています。むろ箱に入れて寝かせた麺をはさにかけ、1m・1.3m・1.7mと順に延ばし、箸しん棒でくっつかないように広げるのです(上の写真)。
最も大変なのが、この後に続く丸まげの形を作る作業。
現在13軒ある生産農家ほとんどが夫婦単位なので、ほとんどが家内制手工業。しかも作り方のマニュアルのなどもないので、すべて経験による勘に裏打ちされた熟練のワザで昔ながらの味と形を守り続けています。(だからこそ、生産者によって微妙に味が違い、それぞれの生産者に固定のファンが付いているのです=富山県内でスーパーなどで購入する場合には生産者名で選ぶ人もいるくらいです)
美味しさの秘密は、生地に加える塩加減。その加減ひとつで麺のコシや強さが決まります。
加えて、ご夫婦で「あうんの呼吸」で行なう作業により手づくりの美味しさが生み出されているのかもしれません。
富山県内のスーパーなどで必ず販売していますが、すぐにお取り寄せというのも可能です。
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